モーニングセミナー

7月26日(木) 猪野浩三郎氏 「実践あるのみ」

 7月26日(木)のモーニングセミナーは、ホテル日航高知旭ロイヤルにて朝6:00より、(有)光栄コンサルタント代表取締役 猪野浩三郎氏(高知東倫理法人会 副専任幹事)より、『実践あるのみ』をテーマに語っていただきました。

 まずは、中越会長より、「30年いっしょに働いた社員の方の葬儀に行ってきました。大変に思い入れのある方でした。告別式には間に合いませんでしたが、ご家族の方々とともにお送りすることができました。あらゆる場面で、一期一会の気持ちで皆様と接していきたいです。」と挨拶されました。

20120726a.jpg 本日の講師である猪野浩三郎氏の登場です。猪野氏は、吾川郡仁淀川町で生まれ、現在は塗装業を経営されています。

■プロフィールと倫理歴
 仁淀川町で高校まで暮らしていた当時、アイデアマンで行動派であるお父様が飲食店を経営されており、猪野氏も調理師になることを勧められていました。しかし、調理師にはならず京都の会社に入社することになりました。京都で貯金をして高知に帰ってからは趣味である車の仕事に就いたそうです。しかし、様々な困難に遭い、20代前半は休みなく働きました。
 25歳の時、後輩に勧められ会社を興しました。「お客様に直接かかわって喜んでもらえるような仕事がしたい。」との思いから、まずは10年頑張ろうと決意しました。設立当初は、大きなクレームを起こしてしまいましたが誠意を尽くして許してもらったそうです。
 倫理に入会したのは昨年の11月。すぐに副専任幹事の役に就きました。

■会社の方針転換
 設立後10年経った時、それまでは仕事を取るために働き、自分の都合で経営しており、また社員とも思いを共有することができてなかった、と感じました。そして今から3年前に思い切って会社を方向転換。屋号を『猪野浩三郎塗装店』にして、服装や態度なども徹底的に変えました。当時の職人さんは皆離れていきましたが、唯一残った社員とともに立て直しを図りました。現場や公民館の周りを掃除したりしていくうちに職人さんのモチベーションも上がっていき、経営も軌道に乗ってきました。
 猪野氏は、「3人の立派な人がいれば、あとは人が集まってくる」と語ります。設立後16年経って、やっと思い描いていた会社のスタイルができ始めたそうです。

■朝礼コンテスト
 モチベーションの上がった職人さん達とともに、なにかもっと一致団結できることはないか?と探していた時に、倫理法人会主催の朝礼コンテストのオファーがありました。職人さん達からも「出ましょう!」と言われて、元気な挨拶と意気込みとで挑んだコンテストは、見事に優勝。現場の士気も上がりました。

■かわらない経営姿勢
 猪野氏は、設立当初から一貫した経営姿勢を持っています。「経営の調子が良い時ほど、昔からのお客様を大事にするべき、といつも職人さんたちに言っています。謙虚に、忠実に、を心がけています。」

 「思いついたらすぐに実行し、また意見も変わるので、社員も苦労してるかもしれませんが、いろいろとやっていてもお客様や社員が喜ぶかどうかを常に考えているから、ついてきてくれるのかもしれません。今後の夢は、47都道府県に進出することです。」と力強く締めくくって頂きました。

 社員やお客様を大事にしつつ、日々実践をしている姿勢に、参加者は皆、感心していました。ありがとうございます。

20120726c.jpg また、早朝よりご参加頂きました皆様、本当にありがとうございました。

(文責 中宏文)