モーニングセミナー

7月19日(木) 松下優氏 「チャンスは前髪だけに毛がある」

7月19日(木)のモーニングセミナーは、ホテル日航高知旭ロイヤルにて朝6:00より、有限会社ミッキークリーニング代表取締役 松下優氏(宮崎県西都市倫理法人会会長)より、『チャンスは前髪だけに毛がある』をテーマに語っていただきました。

まずは、中越会長より、「昭和60年に滝口長太郎氏の講演で、『人生は逆転の発想』というお話を聴きました。それ以来、不景気の時には逆転の発想を実践しています。会長職を引き受けて10か月。お手本になるような会長、儲ける会社にならないといけない」と力強く挨拶されました。

20120719a.jpg 本日の講師である松下優氏の登場です。松下氏は、宮崎県の中央部西都市という街でクリーニング店を経営されています。

■倫理歴
入会当初は、MSに行くとき眠くてたまらなかったそうですが、帰りにはスキップしたくなるような気持ちになりました。平成15年に西都市に開設され事務長に任命され、だんだんと倫理が楽しくなってきたそうです。平成17年に専任幹事に就任。その後、県の事務長、幹事長に就任。そして、西都市の会長になりました。
会長になってからは、絶対に遅刻できないとの思いから、夜中に目が覚めることも頻繁にありました。会員の協力により、だんだんと活気が出てきて、朝5時前には役員が集合するようになったそうです。
そして、昨年は強いリーダーシップを発揮し分封を行い、30社の単会が105社に成長したそうです。
「多くの事を学べます。目指すなら会長を目指すべきです。」と語られました。

■失敗談その1
事務長の頃に県の会議があり、MSの司会進行をやることになりました。普段のMSには毎回参加しているのですが、見るとやるとでは大違いで、結局リハーサルに2時間かかり、大変恥ずかしい思いをしました。このままではいけないと一念発起。MSの進行マニュアルをつくり、自ら司会進行を全て行いました。やがて、MSにも活気が出てきて、会場があかるくなりました。失敗をバネにして克服したのです。

■失敗談その2
当時の会長の会社にて、社員80名の方々の前で講演会をやることになりました。普段、講和も行っていることから簡単に考えていましたが、MS参加者の目と、社員の方の目は全く異なり、緊張して頭の中が真っ白になったそうです。5分しゃべって後に、何も話すことがなくなり、降壇。負けたと感じたそうです。このままではいけないと、またまた一念発起。練習をして、いろんな場所で講演をやらせてもらいました。「1時間の講演をするなら、5時間から10時間の準備が必要。準備によってその講和の良さが決まります。聞いたことを誰かに伝えるというアウトプットが大事です。」
これらの体験を通じて、「失敗はどんどん受けていただきたい」と、自信を持って語られました。

■チャンスは来ている
ご自身の会社の工場を建設した体験から、「チャンスは、たくさん来ています。つかむかつかまないかは、その人次第。つかむだけの握力がないといけません。つかめるかどうかで人生が変わります。」「建物は、きれいにしていないと建物の方から追い出されます。そのような実例も見てきています。」
チャンスをつかみ、そして逃がさないことが大事であると語って頂きました。

20120719b.jpg■社長の心がけ
「世の中には様々な社長がいます。ラクで、きれいなところ仕事だけを担当したり、贅沢をしたり、会社を私物化したり。ハインリッヒの法則によると、1つの重大問題の背後には29の小さな問題があり、その背後には300の些細な身近な問題があります。身近なことから対策を講じていくことが重要です。当社では朝礼において、そうしたことを学んでいます。」

■最後に
「全て、言われたことはハイと受け止め、できるかどうかはそのあとで考えればよいのです。ぜひこれを実践してください。」と素晴らしい笑顔で締めくくって頂きました。

さまざまな経営の取り組みを行いつつ、社員やお客様を大事にしている姿勢に、参加者は大変感動していました。前日の「経営者の集い」とともに、素晴らしい学びの機会をいただけました。ありがとうございます。

20120719c.jpg また、早朝よりご参加頂きました皆様、本当にありがとうございました。

(文責 中宏文)