モーニングセミナー

5月10日(木) 成岡道子氏 「輝く明日へ」

 5月10日(木)のモーニングセミナーは、ホテル日航高知旭ロイヤルにて朝6:00より、成岡産業(有) 代表取締役 成岡道子氏(高知市倫理法人会 相談役)より、『輝く明日へ』をテーマにご自身の実体験を語っていただきました。

 まずは、中越会長より、「会員増強は重要だが、使命感に追われて行ってはいけない。本当に倫理にほれ込んで、仲間づくりを行わないといけない」と力強い挨拶を頂きました。


20120510a.jpg■倫理との出会い
 成岡氏は、高知県倫理法人会がわずか47社だった頃に、皆で倫理をやっていこう、と立ち上がりご尽力された方で、現在の高知県倫理法人会の体制を整えた一人でもあります。   
氏は、昭和43年に保険会社の代理店を始めました。最初は気が進まなかったそうですが、始めて見ると、だんだんとやりがいを感じてきたそうです。昭和49年には、契約件数もかなりの数になりました。しかし、契約を増やせば増やすほどお客様にも従業員の方にも気持ちが行き届かないと感じるようになってきました。
そんなときに公務員だったご主人様から、会社を手伝ってくれるとの申し出があり、周囲の反対を押し切り、ご主人様が入社されることになりました。入社してきたら、やさしく接するつもりでしたが、ついつい忙しさのせいで、ご主人様のプライドを傷つけてしまったそうです。これではいけない。どうしたらいいか? 心の学びの場はないか? と思ってた時に「経営者の集い」に誘われました。そこで「私が求めていたのはこれ!」と感じ、すぐにその場で入会したそうです。

■倫理指導による気付き
 しかし、喜んで入会したものの、だんだんと倫理を学んでいくうちに、同じ時期に学んでいた経営とくらべて、なにか物足りなさを感じ始めたそうです。倫理で学ぶことは、小さいころから教えられてきたようなことばかりであり、「もともと知ってることだ」と思いながら参加していました。そしてそのことを方面長に投げかけました。すると方面長から次の問いを投げかけられました。
「従業員がコップを洗っていて、それを落としてしまったら、なんて声をかけるか?」
氏は、答えました。「『大丈夫?けがはない?』と声をかけます」と。すると方面長は、それは普通の人の答えだ、と言って怒りました。
「頭に何かよぎった時にコップは落ちる。だから、気づく心を入れてやりなさい」と指導されました。この倫理指導によって、成岡氏は、倫理はどれだけ心をこめて聴いてるか、どれだけ実践してるか、が重要であると気づきました。


20120510b.jpg■倫理体験
 成岡氏の属する保険業界では、様々な難問に出会うことがあるそうです。しかし、モーニングセミナーに参加し始めてからは、一件の困りごとも発生しませんでした。不思議に思い、しばらく様子を見てましたが、一年後もまた、一件の困りごとも発生しませんでした。なぜか?と思い、また倫理指導を受けました。すると、次のような言葉を頂きました。「経営者は、いろんなつきあいがあるので朝は眠いはず。しかし週に一回、這うような思いでモーニングセミナーに来てるということを、天が見ています。」
 氏は、うれしいどころではなく、ありがたいと感じたそうです。
 氏の倫理体験はこれだけではなく、後継者問題や自動車事故の体験など他にもたくさんありました。そのたびに倫理指導を受けて、その指導を素直に受け取り、実践されました。そして、その結果は、成岡氏の人生をより良くするものになりました。
 講和の最後は「今、夢のような経営をしています」と締めくくっていただきました。
 成岡氏の講和によって、倫理を学び、実践する、ということについて、あらためて考え直す機会を与えていただきました。たいへん勉強になりました。ありがとうございます。

20120510c.jpg(文責 中宏文)