モーニングセミナー

7月23日(木) 大野香葉美氏 「トップランナー」

ms090723-2-1.jpg 会長挨拶で久万田会長より、言葉のまえに「いつも」をつけると、思いを伝えることができていいですよ、というお話がありました。「いつも、ありがとう」「いつも、がんばっているね」などです。
 これはいいですね。すぐに実践できそうです。みなさんも是非お試しあれ!

ms090723-1.jpg さて、本日(7月23日)のモーニングセミナーは「トップランナー」と題しまして、学校法人平成学園理事長大野香葉美(高知県倫理法人会普及拡大委員長:法人レクチャラー)様(1947年生まれ)のお話をいただきました。(参加者20社22名)

 さて、大野さんは「ハイ喜んで!」を実践され、普及拡大委員長として重責を果たされております。入会して2年9ヶ月。「倫理は、わかったからやるのではなく、実践しながらわかってくるもの」だと実感のこもったお言葉です。

 倫理との出会い。それは大坂での研修会場で、「職場の教養」(18年2月号)に出会い、すばらしい文章に気づき、高知の事務局へ出向き入会。
 学生運動華やかかりし学生時代は、宗教団体にも所属。卒業後は高知に帰ってきたものの就職先もなく、神奈川県の教員試験に受かり、公立中学校体育教員として3年勤務。父親は高校2年の時に他界。母から毎日のように涙ながら掛かってくる電話に負けてしまい帰高。喫茶店の仕事を手伝いながら、不動産営業の資格を取り、男ばかりの営業の世界へ。この頃、今のご主人と出会い「はい喜んで」と結婚。
 「夫のご両親を見送るのが私の役目だ」と決心しご両親宅へ通ってお世話をしていた。ご主人よりもご両親を大切に思い、尽くしたそうです。飲食店を数件経営しながら、疲労もたまり、肝炎で倒れ入院。薬は副作用があるといわれ、全く飲まないで3ヶ月で退院。
 その後、マンションを建設して販売を始めたそうです。子どもも授かり大きなお腹で、営業してまわったそうです。
 長女が産まれ、子どもを預けようとしましたが、子どもは大人を見て育つから、いい人に預けたいと探したそうです。でもいい人にはめぐり合えず、とうとう自分で幼児教育をやろうと、幼稚園を始めたそうです。
ms090723-3.jpg 簡単に幼稚園の設立は認められませんでしたが、平成元年3月に認可され、4月1日開園。4月8日入園式となりました。我が子のためにと建てた幼稚園でしたが、奇しくもその日は長女の小学校の入学式。自分の子どもは入園できませんでしたが、地域のためにと公的使命を感じながら経営を続けていらっしゃいます。
 今では、埼玉に住む娘さんたち家族3人も倫理法人会に入会し、お孫さんも一緒にモーニングセミナーに参加しているとのこと。離れて暮しても倫理で結ばれていると思うと、親の責任は果たしたのかな、と感じているそうです。
 倫理でまだまだ学ぶことがあり、脳梗塞で倒れられたご主人のお世話をしながらも、普及拡大委員長になってから、最低2回以上はモーニングセミナーの参加を心がけているそうです。モーニングセミナーで歌う「夢かぎりなく」も歌詞に感激して涙することも多く、最近やっと歌い通すことが出来るようになったそうです。この歌詞からも多くのことを学んだとおっしゃっていました。

 この倫理の学びから、職場でも実践をされています。子どもたちへの教育の目的は、親からもらったこの命をどう活かすか、ということで、小さなお百姓を体験させているそうです。田耕しからはじまり、田植え、必ず秋に稲刈り、脱穀、精米、炊飯、おむすびとなって、「いただきます」。
 日本の田舎風景を再現し、子どもたちに稲穂の数を数えさせて、命の大切さを体験してもらっているそうです。
 親の中には、「いただきます」の意味を知らない方もいる。自然の恵みと多くの人の手間をかけた「おむすび」を、感謝を込めて「命をいただく」んだと言うことに気づいて欲しいからなのだそうです。
 誰にも二人の親。その親二人にも二人の親。30代遡れば1億を超える命。その命のその先端に私たちがいるのです。多くの命の「トップランナー」がわたしたちなんです、と結んでいただきました。

 テーマの「トップランナー」をすっかり忘れて聞き入ってしまいましたが、ここでテーマの「トップランナー」が出てきて、感激、なるほど!恐れ入りました。よかった~! すばらしいお話でした。またの機会を楽しみにしております!

文責 藤田 和彦

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