モーニングセミナー

4月4日(木)若松和人氏 「人生には誰でも三度のチャンスがある」

4月4日(木)のモーニングセミナーは、ホテル日航高知旭ロイヤルにて朝6:00より、BGM高知株式会社 代表取締役 若松和人氏より、『人生には誰でも三度のチャンスがある』と題して講話を行っていただきました。

 20130404a.jpgまずは、中越会長より、「モーニングセミナーでの講話は、変化の激しい、先行き不透明な時代において、生きるチャンスをもらえるはずです。ぜひ参加して講話を聴きましょう」と挨拶されました。

 そして、若松氏の講話です。「私は、まもなく73歳です。がむしゃらに歩んできた話しかできませんが、参考になれば幸いです」と、講話を始められました。

■一度目のチャンス
 若松氏は、親に迷惑をかけたくない、との思いから自衛隊に入隊しました。入隊後の訓練は熾烈を極め、訓練期間最後の訓練は、25kg超の荷物を背負っての行軍だったそうです。つらい訓練も、今考えてみれば大きな糧になったそうです。
前期訓練を終え、部隊に配属されてから、大きな災害に遭遇しました。昭和33年の伊勢湾台風です。生存者の救出という任務を与えられました。食事ものどを通らないほどの過酷な現場でしたが、これも今考えると、大きな糧になったそうです。
そんな自衛隊での生活を過ごした後、いろいろと考えて除隊を決意しました。このことが人生のチャンスの一つだそうです。

20130404b.jpg■二度目のチャンス
高知に帰っては来たものの、高知で何を行うのか全く目標がありませんでした。ある時、某新聞社の投稿コーナーへ投稿したところ、その記事を読んだ新聞社の役員から仕事の依頼を受けました。これが人生二度目のチャンスです。その時に、ある会社の再建も依頼され、引き受けることになりました。そしてその事業を発展させ、やがて新聞社から会社名を数百万円で買い受け、独立を果たしました。

■ハーレーダビッドソン
当時、若松氏の夢は、「高知でハーレーを乗りたい」ということでした。28歳までに手に入れたい、と考えていました。25歳のときに100万円の貯金ができたので、その全額を持って、バイク雑誌で見つけた栃木県の売り主の家を訪れました。売り主からは「これまで三名の方が買いたいと言ってきた」と、言われました。どうしても手に入れたかった氏は95万円を提示して落札。栃木からハーレーに乗って高知へと帰っていきました。途中、なにか変な音がする、ということで、大阪のバイク店で調べてもらったところ、サスペンションが折れていることが判明。店長からは「よくここまで無事に来れたね」と驚かれたそうです。なんとか修理してもらって高知へと帰ってきましたが、その残金は280円のみでした。
その後もハーレーをこよなく愛し、28歳の時にフル装備の新車のハーレーを手に入れたそうです。

20130404c.jpg■絶え間ないチャレンジ精神
 某村でのイベントを撮影した30分の番組を作ったこともありました。視聴率は30%を超えたそうです。その村には温泉旅館があったのですが、泉質は最高でも、従業員の態度が悪かったそうです。経営も成り立っていませんでした。
 その温泉旅館での経営をやってみないか、との依頼がありました。周りからは「やめておけ」と言われましたが、逆に闘志が沸いてきて、一年間だけ携わることになりました。温泉の知名度を上げるために、水温2度の川での「水中体感競技」を提案。村長からは反対されましたが、当たり前のことをやってては注目されないので、決行し、賞金も出すことにしました。開催してみると、県内外からたくさんの来場者が訪れ、大盛況でした。
 他にもダチョウを飼ったり、と話題作りに励み、4千万円の売り上げが1億2千万円にまで増えました。

■3回目のチャンス
 若松氏にとって、人生で三回目のチャンスは、自分の会社をたてることができたことだそうです。
 「とにかく自分でやれることはやろう」と語る氏の希望は、「高知にも鴨の食文化を育てたい」とうことだそうです。
「農業直営のレストランを作りたい。まだまだチャレンジ精神旺盛です」と語る若松氏の夢はまだまだ増えていきそうです。

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73歳でありながら、パワーあふれる若松氏のお話に、参加者はモチベーションをアップさせられたことと思います。

(文責 中宏文)