モーニングセミナー

11月15日(木) 福島明氏 「倫理と出会って」

11月15日(木)のモーニングセミナーは、ホテル日航高知旭ロイヤルにて朝6:00より、高知市議会議員 高知県倫理法人会事務長 福島明氏より、『倫理と出会って』と題して講話を行っていただきました。

 まずは、中越会長より、「政治が動き始めました。いくつかの制度ができます。良い時代になります。この流れを活かして、皆で繁栄していきましょう」と力強く挨拶されました。

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 続いて、福島明氏の講話です。「波乱万丈、天国と地獄の繰り返し」と自ら表現されているように、これまでの激動の人生を語って頂きました。

■事業の成功
 福島氏のお父様は、終戦後日本に引きあげてから、おもちゃ屋を始めました。生活は厳しかったですが、お父さまからは「正直」「礼儀」ということを教えてもらいました。54歳で亡くなられましたが、最期に「勝負あった」という言葉を残したそうです。

 ペギー葉山さんの「南国土佐をあとにして」がヒットした頃、高知にはたくさんの観光客が訪れ、お土産物屋を始め大成功。さらに婦人服ブームの時に、おもちゃ屋をやめて婦人服屋を始めましたが、これも大成功。しかし、福島氏は「今考えると、この成功は自分の力ではなく、経済成長のおかげです」と語っています。

■倫理法人会での使命
 福島氏は、「団塊の世代のはしり」と言われる時代に生まれました。いまはその世代の方々が亡くなり始め、ふるいにかけられていると感じています。あるとき病院で身体を調べたら異常があり、もう長くないと思い、奥様ともじっくり話したそうです。結果は、何事もなく無事でしたが、そのころからいろんなことを考えるようになりました。

 「65歳からが一番充実しています。特に、倫理と出会ったことが一番幸せです。『万人幸福の栞』の十七箇条の教えがぴったりとあてはまります。」と語る福島氏は、倫理に所属する若い人たちに、語り部として伝えてくのが使命だと感じています。

■人生は20年サイクル
 20~40歳代は、事業と子育てを頑張りました。「世話をするのが好き」と語る氏のキャッチフレーズは「人の喜びは我が喜び」。倫理に入会してから、同じフレーズを発見して驚いたそうです。

 あるとき、事業を脅かす危機が訪れ、商店街の仲間たちと「誰かを政治の世界に出さなければいかん」と話し合い、皆から推薦されました。「政治を行うと、商いに影響する」との懸念もありましたが、強く勧められて出馬し、見事市議会議員に当選を果たしました。

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 ある時、不動産の関係で、大きく儲ける取引がありました。その儲けをどう活かすか、ということを考え、ある事業を行うことにしましたが、それが裏目に出てしまいました。その時には「人生、無理をしてはいけない」ということを知ったそうです。

 なんとか苦難を乗り越えましたが、あるとき倒れてしまいました。「公職の身でありながらこんなことではいけない」と思い、公職を退くことも含めて、いろんなことを考え悩みましたが、「自分を活かせなければ生きてきた甲斐がない」と気付き、再び頑張ろうとの思いに至ったそうです。

 次の選挙では、地盤・看板・カバンのない状態でしたが、「どぶ板」と言われる地道な選挙活動を行い、見事当選。これからはなんでもできる、との思いに至りました。切羽詰まった時にこそ、いろんなアイデアが生まれなんでもできるんだ、ということに気付きました。

 福島氏は、倫理に入会してから「自分をかえるにはどうすればいいのか」ということを考えていましたが、自分自身にプレッシャーをかけて、逆境に出会えば変わるんだ、ということを学びました。

■最後に
 「日本は、倫理や道徳観が欠如してだめになってきています。ぜひ、倫理を学んで、倫理の教えを広げていくことが大事です。日本創生を実現しましょう。」と力強く締めくくって頂きました。
 
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 普段は穏和に見える福島さんですが、今回のお話を伺い、たいへんご苦労をされ、そして苦難を乗り越え、人生の大きな気付きを得たのだということを知りました。

 参加者もたいへん感動して聴きいっていました。貴重な体験をお話し頂き、ありがとうございました。
(文責 中宏文)