経営者の集い

5月27日(水) 田口精二氏 「朝礼で人生が変わった」

tudoi090527-1.jpg 5月27日 経営者の集いは「朝礼で人生が変わった」をテーマに、シューズサロンタグチ代表取締役田口精二様(埼玉県古河倫理法人会副会長 法人レクチャラー)にご講話いただきました。

 田口様は昭和22年生まれの62歳。奥様と二人で、足と靴の健康相談室としてシューズサロンタグチを経営されております。
 たった二人だけの、夫婦朝礼はNHKのおはよう日本のニュースでも放送されたました。
 田口さんは、学校を卒業して、サラリーマンとなりましたが、家業の靴店を継ぐこととなり、2年間住み込みで見習いに出ました。他人の家に住まうことがこんなに苦しいのかと実感したそうです。昭和49年に家業を継いで昭和50年に見合い結婚。商売も知らないし、まさか姑と一緒に住むつもりもなかった奥様のご苦労もわからないでもなかったそうです。
tudoi090527-2.jpg 平成6年に倫理法人会に入会しましたが、しばらくは倫理のことがよくわからなかったそうです。夫婦で朝礼をスタートするようになったのは、知人の会社の朝礼に誘われて、大雪の降る寒い日に出かけて参加したことがきっかけだそうです。
 入会後、近くに大型店舗ができ、商売も売上が落ちてくるし、夫婦仲もきまづくなり、子どもたちもおおきくなって家を飛び出すなど、悩みが増えるばかり。
 これまでディスカウントのシューズショップでしたが、業態を変えて行かないと生き残れないと考え、これまでにない、お客様の靴の悩みを聞きながらオーダーメイドの価値ある靴を造る、シューズフィッターの店としてよみがえったのです。最初は全く売上もなく、預金保険を解約し、土地も売ってつないでいました。夫婦でポスティングもしながら、やっと軌道に乗ってきました。
tudoi090527-4.jpg 人は本来左右の足が同じではありません。その足に合わせた手作りの靴を、田口さんが責任を持ってお客様に販売しています。嬉しいことに、飛び出していた息子さんが跡継ぎとなることが決まり、今では3人で元気百倍ワハハ行進を取り入れて朝礼をしています。

 倫理に入会して、自分たちの苦労のなんて大したことないな、と感じたそうです。そして普及も自分たちを見て、入会してもらえるようになったそうです。
 今百年に一度の大不況と言われますが、百年に一度のやりがいのある時だと考えて仕事に取り組んでいるそうです。
 倫理をして、忙しくお世話役をさせていただいたからこそ、今があるのだと感謝しているそうです。どんな役が来ても逃げないで挑戦していきたいと、益々お元気で活力あるお話を締めくくっていただきました。
 ありがとうございました。

文責 藤田 和彦

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