モーニングセミナー

1月10日(木)東村英幸氏 「倫理との出会い=人との出会い」

 1月10日(木)今年最初のモーニングセミナーは、ホテル日航高知旭ロイヤルにて朝6:00より、清和アグリス株式会社 代表取締役 東村英幸氏(高知市倫理法人会専任幹事)より、『倫理との出会い=人との出会い』と題して講話を行っていただきました。

  まずは、中越会長より、「今年も倫友を増やし、共に繁栄していきましょう」と力強く挨拶されました。

続いて、東村氏の講話です。氏は、野菜や花の苗の製造・販売、農業資材の販売などを行う会社の代表取締役をされています。高知県の園芸に貢献しているという自負を持ってほしい、と社員やパートの皆さんに伝えているそうです。

  
 
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■プロフィール
 東村氏は、昭和42年生まれ。実家が農業をされていて、お兄様が跡をつぐことになっていたそうです。
 高校は、農業高校に入学。両親から「いい大学にはいって、公務員か会社員になるように」と言われていたものの、高校では農業の授業ばかりで、大学受験に向けた授業内容ではありませんでした。そこで、推薦入学を狙い、まじめに勉強・クラブ活動を行い、無事に県外の国立大学に推薦を得ることができました。
 大学ではトマトの研究を行ったそうです。卒業後は、「高知に帰って栽培をしたい」という希望を叶えるために、離島以外では日本最小の村であった大川村の『ふるさと村公社』に入社しました。村では、仕事や遊び・消防団やママさんバレーなど全ての行事に参加したそうです。
 

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村で数年間すごした後、将来のことも考えて高知市に帰ってきました。農業をやりたい、という目標があり、実家の農業を継ぐことも考えたそうですが、「兄弟が、同じ仕事を同じ家で行うと弊害がある」というご両親の考えもあって、家には入らず就職先をさがしました。
 そして平成7年に、野菜などの生産部門「ファーム」がある現在の清和アグリスに入社しました。
 農場勤務が希望だったのですが、まずは事務をやれと言われました。それまでパソコンも使ったことがなかったそうですが、2年間事務の仕事を行い、パソコン教室に通ったり、簿記の資格をとったりしました。事務の後は外にも出るようになり、4年間県内全域をまわり、会社とは、商売とは、仕入れ先との関係とはこういうものか、ということを学びました。
 そんな東村氏に転機がおとずれます。平成17年に、先代社長が死去。親会社との資本関係もなくなり、それまで扱っていた商品取引も解消することになりました。そのときお客様から、「商品がかわっても東村君から買うよ」との言葉を頂き、たいへん元気付けられました。そして育苗事業を中心に立て直しを図り、営業を任されて半年後に、仕入れ先や商品を構え、体制を整えて新しいスタートを切りました。
 
20130110c.jpg■苦難との遭遇
 先代が亡くなるまでは、社員としてひたすら自分と家族のために無心で営業の数字をあげていればよかったのですが、会社を任され、借入も自分で責任を持ってやるという立場に立たされました。売り上げを上げなければ、会社も、自分も家族もつぶれてしまう、という不安とプレッシャーの日々だったそうです。
 「自分がやらなければ」という思いが強くなりすぎ、交通違反や細かな事故も増えてきて、それが社員達にも広がりはじめました。
 そんななかで平成19年にたいへん大きな苦難に遭遇してしまいました。事の大きさに心が折れそうになりましたが、仕入れ先やお客さんから励ましの言葉を頂き、なんとか事後処理を終えることができ、再び前向きになることができました。お客さんに恵まれていたことに対して、とても感謝をしているそうです。

20130110d.jpg■倫理について
 平成20年に清籐会計事務所からの紹介で、入会しました。平成23年にはモーニングセミナー委員長、平成24年には専任幹事に就任。毎週日曜日には家庭倫理の会にも出席しています。

 入会当時は、顔の表情が怖かったそうですが、「笑顔になった」と同会会員の池さんから言われたそうで、入会してからいろいろと自分自身が変わったところがあるそうです。
 モーニングセミナーでは、二宮尊徳七代目子孫中桐万里子さん、久万田元会長の講話などが聴けて、また松下幸之助さんや稲盛和夫さんの話等も聴くことができ、とても勉強になるので、入会して良かったと感じています。
 また、平成23年には富士高原研修所にも参加し、先祖との関わりとか多くの事を学びました。さらに次の4つの誓いも立てました。
 1、妻や家族へ感謝する
 2、大きな声で社員に挨拶する
 3、目が覚めたとき、感謝の心で起床する
 4、幸せのレールに乗っているイメージを持って、楽しい人生を歩む
 多くの学びが得られ、実践方法を知ることができ感謝しているそうです。

■最後に
 「倫理で学んでいると、たとえレールから外れたとしても、毎週のモーニングセミナーで軌道修正ができます。これからも皆さんと共に、倫理を通して幸せのレールに乗ったまま、次の目標に邁進してこれからの人生を歩んでいきたいです」と締めくくって頂きました。

 

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 高知市の専任幹事として、皆から信頼されている東村さんの、苦難体験からの克服のお話を伺い、参加された皆さんも感動していました。貴重な体験談をお話し頂きありがとうございます。

(文責 中宏文)