モーニングセミナー

12月6日(木)中宏文氏「一践照隅、万践照国」

 12月6日のモーニングセミナーは、ホテル日航旭ロイヤルにて朝6:00より、中宏文建築設計事務所 所長 中宏文氏(高知市倫理法人会普及拡大委員長)より「一践照隅、万践照国」というテーマで講和していただきました。

 まずは中越会長挨拶です。ある校長先生の「定年退職後の夢や希望を持てない先生が多いんですよ。」という言葉に「自分は80歳まで現役で働くと決めており、倫理の会長職を含め常にワクワク感一杯の生活を送れています。」とその校長先生に語ったそうです。中越会長のパワーを共有するべく参加者への出席取りを行いました。

20121206a.jpg
 続いて中普及拡大委員長の講和です。テーマ「一践照隅、万践照国」とは1人の小さな実践は隅を照らすほどの力しかないが、その実践の波及により万人が実践を実行すれば、国をも照らすようになる。という意味だそうです。底知れぬパワーの持ち主である中氏に今日までの人生を語っていただきました。

●プロフィール
 中氏は安芸郡安田町で生まれました。中学時代、農機具店を営んでいた父親が脳卒中で亡くなり、母親が姉と中氏を育てましたが、さらに家が火事になったり、祖母が亡くなったりと不幸が続き家の中が暗かったそうです。

 高校進学で学芸高校を受験し合格。この時より次第に家の中も明るくなりました。武蔵工業大学に進学卒業後、東京の大手設計事務所に就職しましたが、順調すぎる人生に疑問を感じ、28歳の時、佐川急便に転職しました。

 先輩後輩の関係が厳しく、体力的にもきつい仕事で、当初は年下の先輩から「お前使えねえなあ~」と言われる日々でしたが、仕事にも慣れ要領を掴むと半年後には、先輩と立場が逆転し、この時『努力次第で人生は変えられる』と実感したそうです。

●司法試験
 実家の財産を狙い、母1人の家に他人が出入りし始めた事をきっかけに高知に戻ってきた中氏は、財産を守る為に法律の本を読み漁り、自身の力で問題解決をしました。脅しもあったようですが、佐川急便時代に乱暴な口調に慣れていたことも、この時は役に立ったそうです。

 これをきっかけに司法試験受験を決意。夜間はホテルでバイトをし、法律の勉強を行なう生活が7年間続きました。何度かあと1点というところまでいきましたが、母親に就職して欲しいと懇願され37歳で断念しました。その後建設会社に就職、退社、職業訓練校で仕事の幅を広げ独立しました。 

●倫理と出あって
 『実行によって直ちに正しさが証明される生活の筋道』というフレーズに何か惹かれるものがあり倫理法人会に入会しました。倫理法人会での勉強以外にも様々な本を読む中氏
は、『世の中はみんなが繁栄するように出来ている』『WIN・WINの関係』倫理では『全一統体の原理』から、すべての人は潜在意識の中で繋がっていると感じています。

 つまり心の中で思ったことは相手に伝わるので、相手のことを考えて営業に行くと仕事がとれ、お客さんのプラスを思って仕事をすると、喜ばれる仕事が出来、どんどん仕事が入ってくるそうです。これは実践の結果として実感しています。

 中氏は寝る前に毎日『世の中のすべての人の幸せを願う』そうです。そうすることで、すべての人と繋がっているので、『苦手な人という存在がない』といいます。徹底的に心の実践を行い、マイナス感情をもプラスに変えることが出来る中氏だからこその言葉であると感じました。

P1010305b.jpg
 現在は建築設計、リフォーム、能力開発セミナー講師、職業訓練校の非常勤講師と多様な顔を持つ中氏、今後さらにどのような活躍をされるか楽しみです。私たちも一隅を照らすような小さな実践からスタートし、中氏と共に日本創世を目指したいと思います。

(文責:東村英幸)