モーニングセミナー

6月21日(木) 榊原英之氏 「倫理と出会って」

 6月21日(木)のモーニングセミナーは、ホテル日航高知旭ロイヤルにて朝6:00より、大永造船株式会社 代表取締役 榊原英之氏(高知東倫理法人会 専任幹事)より、『倫理と出会って』をテーマにご自身の実体験を赤裸々に語っていただきました(出席者総数20名)。

 まずは、中越会長より、「雨の恵みに感謝しています。世の中が大変な今こそチャンスです。企業の経営者としてまず自分が元気でなければ普及も出来ません。毎日、鏡に映った自分を見て、50代に見られるように顔、身体の手入れをしています。」と力強く挨拶されました。

20120621a.jpg 次に、本日の講師である榊原英之氏の登場です。
 「今日がスピーチの初デビューです。倫理法人会には、山中忠夫高知県相談役からお誘いがあり、平成19年に入会しました。モーニングセミナーに参加することで、今まで夜型人間だった自分が怠慢だったことを自覚しました。」

 会社は、昭和43年に祖父が創業し、84歳まで祖父が現役社長を務められ、祖父の三女の長男である榊原氏が二代目社長だそうです。

 榊原氏は、大阪の建設専門学校を卒業後、愛媛県で現場監督をされていました。24歳の時に祖父の会社に入社し、28歳の時に祖父が他界したため、社長に就任されたそうです。

 「祖父は、大正3年生まれの典型的なワンマン社長だったので、従業員の誰も祖父に逆らうことができませんでした。祖父に逆らうのは私だけだったので、会社に入社以来、祖父との葛藤が続きました。」

 「28歳で二代目社長に就任した時から、造船業の会合には全て参加することにしました。しかし、同業者からは、大永造船は5年で倒産すると言われていました。その言葉を糧に覚悟を決めて、今まで修理の営業にも力を入れて頑張ってきました。人間、覚悟を決めたら何でも出来ます。」

 「現在、高知県の船関係では、5つの団体の会長をさせていただいています。船関係の団体の平均年齢は、50歳半ばです。企業の存続のためには、若手の育成が大事です。高知県では唯一、須崎工業高校に造船科があるので、進水式には造船科の学生も招き現場で研修を行っています。」

 「平成10年には祖母が他界、平成13年には祖父が他界、平成20年には父が他界、平成22年には母がガンで他界しました。私は、今までの人生で、祖父、父、母と3回喪主を務めました。」

 「私は結婚し子供が生まれて、親の苦労をしみじみと感じました。私は毎月、命の元である先祖の墓参りに行っています。」

 最後に、「私の家族は家内と子供、そして近所に住んでいる家内の親です。私の両親は既に他界しているので、家内の親を大事にしています。人生には色々なことが起こります。しかし、乗り越えられるから試練がやってくるものだと気持ちを切り替えています。これからもモーニングセミナーに参加することで多くの気づきを得ながら前向きに頑張っていきます。」と力強く語っていただきました。

 榊原氏のますますのご活躍を期待しています。

 モーニングセミナーの後、ホテル日航高知旭ロイヤルの22階にて、榊原氏を囲んで朝食会を開催しました。
 早朝よりご参加頂きました皆様、本当にありがとうございました。
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(文責 久万田 昌弘)