モーニングセミナー

7月29日(木) 松尾徹人氏 「春風秋霜」

 7月29日 349回経営者モーニングセミナー(参加者18社22名)
 本日は会員のシャトレーヌ様の従業員が4名も参加していただきました。ありがとうございます。

20100729a.jpg 本日は高知市倫理法人会 副会長 松尾徹人(株式会社三翠園取締役会長)様をお迎えし、「春風秋霜」と題してお話いただきました。
 「春風秋霜」(春風を以って人に接し、秋霜を以って自らを粛む<佐藤一斎>)という言葉は中学生のとき、お母様から聞いた言葉で、松尾氏の生き方の基となっています。

 東京大学を卒業し自治省、そして高知市長を経て現在、株式会社三翠園の取締役会長となられた松尾氏にとって大きな挫折があったと言います。
 最初が平成15年に知事選に破れたこと。高知市長として3期目の市政を3年の任期を残して知事選に出馬。身近な人たちから反対されたにもかかわらず、自身の慢心や意地のため出馬してしまったとのこと。他人の言葉を聞くという素直な心が欠けていたと振り返られました。選挙に敗れ、無職となったとき、奥様をはじめ他の人を悲しませたことに、「自分自身ダメ人間だ」と落ち込んでしまい、本当に辛い思いをされたそうです。
 しかし、多くの方々のおかげで、三翠園で働けることになり、仕事ができることのありがたさを実感されたそうです。

 そして次の挫折は平成19年。会社が大きく傾きかけたとき。このとき倫理との出会いがありました。「職場の教養」と出会い、ミーティングで活用がはじまりました。社長室も廃止し、社員と同じ部屋に移動。
 社員も緊張の中で仕事しながら、松尾社長自身も見られる立場となり、会社の経営全てをオープンにして社員全員の協力を得ながら、再建が始まったのです。

 こうした中で、お客様から褒められたことを社員が報告しあう「サンキューカード」の制度を導入。最初はあまり出てこなかったカードも今では、社員が競って、お客様からありがとうと褒められるような行動をとるようになってきたそうです。今年は、龍馬伝の影響もあり、これまでにないお客様が訪れ、サービスが追いつかないのではと心配されるほどの嬉しい悲鳴を上げているとのことです。

20100729b.jpg こうした働きの中、平成21年11月に病に倒れ入院。入院中「病気は生活の赤信号」と、それまでの自らの生活を振り返り、忙しさにかまけて奥様や、ご両親、ご先祖様を大切にしていなかったことを深く反省し、社長を交代、取締役会長になるなど、思い切ってご自分の時間をつくるなど生活の大幅改善をされ、仕事に復帰されております。高知市観光協会会長にも選出され、龍馬大好き会長として、益々の活躍が期待されます。

 あっという間の第3回目の講話でしたが「終わりよければすべてよし、春風秋霜あっぱれな人生にしたい」と結んでいただきました。
 これからも健康に留意され、益々のご活躍を期待しております。次回、「まだまだ元気!松尾龍馬会長第4回目の講話」を期待しています。ありがとうございました。

  松尾徹人様のホームページはこちらですhttp://www.matsuo-tetsuto.com 松尾徹人で検索

本日のモーニングセミナー役割分担は以下の方々でした。ありがとうございました。
司会進行    福島 元幸 MS委員長
朝のあいさつ  藤田 和彦 専任幹事
会長あいさつ  久万田昌弘 会長
事務連絡    小笠原泰英 事務長
誓いのことば  門田 尚子 女性委員長

20100729c.jpg(文責 藤田和彦)